明太子と私
10月になり夏の暑さは落ち着き、朝晩はひんやりしてきました。秋は食欲の秋ですね。
秋といえば新米。新米にのっけて食べる明太子は最高です。私は明太子が大好きなのですが、ある事が
きっかけで普通に食べられなくなりました。
5年ほど前母方の法事でみんなで夕飯を食べたとき、私の前に美味しそうな白身の刺身が運ばれてきました。
甘みと歯ごたえのある刺身でうまいなぁと思って食べるのですが、食事も終盤の為か誰も一切箸をつけません。
これはご縁ですな。私が全部食べましょう。
刺身にアニサキスが入っていました。
凄まじい腹痛。最初は飲みすぎたかな?と思ったんですが、そんな類の痛みじゃない。ほぼ眠れず次の日も腹痛でテンション低くして家族が楽しそうにショッピングしている間も車でじっとしていると、身内には法事なのに飲みすぎだわ!と叱られて踏んだり蹴ったり。
家に着いて病院に行くとアニサキスと判明し、治療。
その後なぜか明太子を口にすると猛烈に腹が痛くなるようになりました。私の体が明太子をアニサキスと勘違いしてかアレルギー反応のように腹痛が始まります。
今まで平気で食べていた明太子が急に食べられなくなりかなりのショックを受け、諦めきれず明太子パンの端っこ少し食べたり少量の明太子を口に入れたりと地道にリハビリを重ね、先日もう大丈夫だろうと勝手に判断しました。
今日の夕飯は5年ぶりに食べる明太子スパゲティ。一口食べると、いやもうありえないくらい美味しい。今年一番おいしいものを口に含んだ気がしました。数年ぶりに会う親友との楽しい時間のように食事はあっという間に終わり、名残惜しむように最後の明太ソースをスパゲティにふんだんに絡めて食事終了。ああ幸せ・・・
その後まぁ腹痛に襲われやっぱり克服できていませんでした。でも後悔はありません。親友との最高の時間でしたから。
ブラジルの一匹の蝶の羽ばたきがアメリカで台風を巻き起こすとか、風が吹けば桶屋が儲かるとか刺身を食べると明太子食べれなくなるとか一見全く関係ないような事が何かにつながっていたりします。
当たり前のようなこともある日突然当り前じゃなくなることもあるという事を学びました。なのでみなさん全力で好きなものを食べてください。いつか食べられなくなるかもと頭の片隅に置いて無痛で食べられる明太子を私の分まで楽しんでください。
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